「チャチャタウン」というところで、仕事後、亭主と待ち合わせ。
立ち読みをしているところにやってきた亭主が「側溝から猫の声がする」と言った。
声がしたポイントまで戻ってみる。
道路に面したビルの裏。
駐車場になっているところに声がする。
耳を澄ませば、どうやら側溝ではなく、ビルの雨どいのパイプの中のよう。
どこから落ち込んだのか分からず、ビルの裏に入り込み、パイプのどのあたりか特定してみる。
その後、ビルの通用口を叩き、その会社の人に事情を説明した。
と。
猫が壁の穴から顔の先を覗かせたらしい。
亭主が呼ぶので行ってみたら、猫がいるのはパイプの中ではなく、壁面の、今は使われていない(とビルの人の言う)排気ダクトの穴。
もう使われていないので下部数センチだけを残し、アクリル板でふさがれているのだが、どうやらその排気ダクトの上から入り込み、落ちたようだ。
覗いてみると、おとなの猫が、アクリル板で邪魔されて出てこれない状態になっている。
アクリル板をひっぱがし、声をかけるが、脅えているようで出てこない。
しばらくビルの人と呼んでみるが出ないので、アクリル板を剥がした状態で、そっとしておくことにした。
明日になったら見に行ってみよう。
さすがにもういないだろう。
もしいたら、怪我でもしているのかもしれないから、引きずりだすしかないのかも。
排気ダクトの中でうずくまっていたのは首輪をしているキジ猫。
飼い主も心配しているだろうと思う。