熊本での地震が起こって数日間は、我が家の小学2年生の子供は緊急地震速報の警報音を思い出しては怖がっていた。確かに大人でもかなり驚く音なので、子供の恐怖心は相当の物だろう。
本震の数日後にあった会社の飲み会でも緊急地震速報の話になり、幼稚園児ぐらいの女児がいる同僚の男性に、娘さんが怖がっていないかと聞いたら、今、一緒に居ないのでよく分からないと曖昧に返され、まずいことを聞いてしまったようだと気付いた。直接は聞いていないが、神戸に奥さんの実家があり、そこに妻子はいるようだった。よくよく考えてみると、いつごろからか昼食の手作り弁当がコンビニのそれに代わっていた。
そんな彼が、8月に大阪支社に異動になると発表された。会社を辞めるか転勤するか、そういう要望を出していたようだと、別の人に聞いた。週末になると神戸に通っていたようなので、ようやく親子一緒に暮らせるようだ。
各々、色々な事情はあるだろうが、子供の小さなうちはやはり一緒にいるのが良い。子供の成長を見るのは楽しい。子供も親を必要としてくれる。生意気な口を叩かれても、それを叱りながらも大きくなったのを実感する。
同僚の彼は、大阪支社へ転勤し、今とは違う職種に配属されることが決まっている。しかし後輩へ、自分の持っている仕事の引き継ぎを行う表情は晴れやかだ。仕事以上の楽しみが待っているのだろう。子供の成長が何よりの糧。頑張ってほしい。