「トリビアの泉」を見た後、地上波は殆ど見ずにディスカバリーチャンネルばかり見てました。
…いや、正確に言うと、仕事行っている間(15~16時)に録画した「オウム地下鉄サリン事件」というドキュメンタリーと、23時からは「コロンバイン高校銃乱射事件」を見たということで。
実は、仕事に出る前はフジテレビの「とくダネ!」かスカパーのディスカバリーチャンネル、あとは同じくスカパーのニュースバードをつけっぱなしにしていることが多いんですね。
ディスカバリーなんて字幕放送ばかりなんですが、家の片づけをしながらなのでそんなにじっくり見ているわけでなく、しかも、英語は殆ど解せないので、つけててムダなのかもしれないんですけど、そんな中で流れた「コロンバイン~」のCMを見て、これは見ようと思っていたわけです。
以前、「ボウリング・フォー・コロンバイン」という映画でこのコロンバイン高校の事件の話を知っていて。
それがあったから興味を持ったわけです。
で、その番組予約時に「オウム~」の放送があることを発見。
「オウム~」のほうは、実は春にも放送があったのですが、気が付くと放送時間になっていて、途中から見たのです。
そんなわけで、「オウム~」と「コロンバイン~」のダブルヘッダー。
…キビシイ内容でした、ハイ。
どちらも、その時間の前後1時間を切り取った形になっていて、その間にあったことを時系列に並べて伝えていきます。
「オウム~」のほうは、事件としては本当に馴染みなんですが、番組中、地下鉄内で人が倒れて行くわけですよ。
泡を吹いたり、血を流したり。
そこまでの再現は、当事者の日本人ではなかなか出来ない表現のような気がします。
「コロンバイン~」のほうは、銃乱射事件を起こした二人の高校生のプライベートビデオ(途中で放送にのせられないことをかなり言っているらしく、音が単語単位でぷつぷつ途切れるけど)も流れたり。
単に普通の生徒二人が突発的に学校で銃の乱射事件を起こしたわけでなく、犯行(反抗?)までに色々と準備をしたことや、どういうことでその行動に及んだかも描かれていたり。
生存者の証言、怪我をした人の名前、亡くなった人の写真なども再現映像の中に織り込まれ、単純に「15人死亡(この数の中には自殺した犯人2人も含まれている)」ではないことがよく判ります。
どちらも、その対象となっている犯罪に対する憎悪などのヒステリックな感情は全くなく、淡々と被害者と加害者の行動を描いていく、そんなドキュメンタリーでした。
…ま、元々ディスカバリーチャンネルにはそういうドキュメントが多いんだけどね。
森達也の「A」や「A2」、マイケル・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」とは本当に違いますなぁ。
「ボウリング~」は事件はたたき台で、アメリカの銃社会の問題を掘り下げた物だったと思うし、「A」や「A2」は、その後のオウム、今の信者の話なので、違って当然なんですが。