今日の夕方18時10分頃、老猫が逝ってしまいました。
夕方、病院から帰ってきて(貯まっているガスを抜く為に病院に行っていた)、寝かせていたのですが、幾つか鳴いて。
いつもそういう時には水を飲みたそうにしているので、今日も実母が水を飲ませ、再び寝せて、そうこうしているうちに口の色や耳の色が悪くなり…。
ぜえぜえと苦しそうに息をし、幾つか吠え、そのままでした。
病院から帰ってきてすぐに、肉球を触るときゅっと握ってくれました。
息をしなくなってからしばらくは老猫もあたたかかったのですが、今はもう冷たくなってしまいました。
今は愛用のバスタオルをかけているのですが、めくった下で寝ているようです。
ここ1年ぐらい、もういい歳でしたので、息をしているか心配なことが何度かありました。
普通に床に横たわって寝ている時でも、生きているかどうか不安になり、おなかの動きを見て生きているかどうか確認していたのですが、今ではもう動かなくなってしまいました。
今までうちにいた3匹の猫の中で、一番人間くさい猫でした。
一番人見知りをし、一番うち弁慶でした。
一番文句を言いましたし、一番抵抗しました。
一番咬まれて、一番引っかかれました。
一番つきあいの長い猫でした。
去年と一昨年に亡くなった二人の叔父よりも、数年前に亡くなった従姉妹よりも、一番悲しいです。
何よりも一緒に住んでいた家族なので。
うちに来た頃の、暴れん坊ぶりが思い出されます。
障子を破り、ふすまを破り、至る所におしっこをする最低な猫でした。
最初に亭主を家に連れてきたときの匍匐前進での逃亡が昨日のことのようです。
今でもあの匍匐前進の話を亭主とするほどです。
父がたまにバスタオルをめくって、猫に向かって散歩に行くぞと無茶を言います。
私よりも父の方が悲しそうです。
母もずっと目が赤いままです。
実妹は仕事に行っているので伝えていません。
帰宅して知ったら恨まれるかもしれません。
でも、最初の帰宅予定の7日予定を早めさせてよかったと今では思っています。
母は黙々と、猫に関する物を片付けてしまいました。
目に付くと淋しいからかと思います。
淋しいけれど、でも、猫は好きです。
こういうことがあるから淋しいし悲しいけれど、それ以上に色々と貰いました。
きっと忘れないし、忘れたくないです。
実はすごく後ろ向きなんですが、明日、サンパレスで元気を貰ってきます。
いつかはこんな日がくることが分かってたんだけど悲しいです。
アルコンに行って不在の時じゃなくて良かったです。
明日や明後日だったらどうにもなりませんでした。
(アルコンどころではない。)
しばらくは悲しいでしょうし、淋しいと思います。
でも、彼女がいたことを大切にしたいとも思います。
92年秋に我が家にやってきた彼女の名前は「サラ」と言います。
生まれて数年、余所で飼われていたので15歳以上だったと思われます。
(獣医は18歳とか失礼なことを言いましたが。)
メスの、ペルシャ猫の雑種です。
明日の朝、家の庭に埋葬することになると思います。
もう苦しまなくていいし、痛みを感じることもなく、眠っています。