びくでん家主2号・アーの日記。
たいしたことを書くとは思われない。(なんだかなー。)
アルフィーファンサイトなのにTHE ALFEEネタは少ないかも。(…。)

 

1999年05月20日(木)

Saved by the alfee's song.

(この部分は2005.05.02.に書いています。)
以前のびくでんには「アーのTAWAGOTO」というページがあり、以下の文章は1999.5.20.に公開開始した物です。

何故か今でもたまにこのページへのアクセスがあり、エラーになっているのを先ほど、Inetdのエラーログで発見しましたので、ここにあげておくことにしました。

改行位置の調整をしたのみで、文章は当時のままです。
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今ではアル中の旦那とアルコンに行き、このようなホームページを作るまでになった私の生活だが、実は、独身時代にアルコンの本数ががくんと減った時期がある。

減ると言っても福岡のアルコンと夏イベはしっかり行ったのだが、その年、1994年は仕事が結構面白く、こんなことを言ってはなんだがアルコンは「どうでもいい」と投げやりな感じだった。
それに、このままライヴばかり行っていて良いのかなという焦りに似た気持ちもあった。

普通に仕事をする生活。
まぁ、仕事内容はちょっと普通ではなかったが。
地元北九州にあるテーマパークの、入口で働いていたのだ。
チケットを切るだけではなく、団体の誘導など、トランシーバーを持ってかけまわっていた。忙しかったが充実した日々がそこにあった。

GWの「パシフィコ横浜」も仕事でそれどころではなかったし、クリスマスの武道館にも行かず働いていたが(だから伝説の「セーラータカミームーン」を見ていない)、12月初めにそれまでのチーフが移動でいなくなり、新しいチーフは頼りなく、それなりに忙しかったので、当日は武道館のことなど忘れていた。
仕事帰り、運転する車の中でいつもかけていたCrossFMから偶然流れた、爆風スランプの「大きなタマネギの下で」を聴いて、思い出す始末だった。
(この曲を聴いて後、何年か続けて行っていた武道館に行けなかったということで、さんざん後悔したが。)

その後、世の中の学生さんは冬休み突入。
年末も忙しく、この年、オープン5年目だった職場は初の「大晦日~正月オールナイト営業」に踏み切った。
私にとっては3回目の大晦日だったが、この年は12/31の夕方から1/1の夕方まで20時間近く職場にいて、対応した。帰宅して、ベッドにひっくり返って、「これでいいのかなぁ」などと思っているうちに眠ってしまった。

1/2、3と私は休みだった。
急になにもすることがないとつまらないので、年中無休の中古ゲームソフト屋に出かけた。
特に何か買うアテがあったわけではないのだが、ぶらりと歩いていると、天井にあるスピーカーから何か聞こえる。
エレキギターの音。何かの間奏。聴いたことが無い曲。
ふと立ち止まって耳をすます。

「アルフィーさんみたいだなぁ」と思っていると、間奏が終わり、三声のコーラスになった。歌詞はよく聴きとれない。すると、コーラスは終わり、ヴォーカルの声だけになり、歌詞がすぅっと耳に届いた。

孤独の影に誰もが怯えてる 会話のないモノローグ 出口のないユートピア

幸ちゃんの声。歌詞を聴いて、秋ツアーのMCで、1月に出るアルバム「夢幻の果てに」の1曲目が「孤独の影」という曲だという話があったことをとっさに思い出した。
「これ、「孤独の影」だ・・・。」
発売前だが、先行で有線に入っていたようだ。

直後、何だかそんなことを一瞬にして分かってしまった自分が可笑しくて、一人ニヤニヤしてしまった。
発売前の、初めて聴く曲の間奏に何かを感じ、それをアルフィーの曲だと思ったこと、秋ツアーの福岡のMCという少ない情報で曲名まで分かる自分って一体。
やっぱり、アルフィーさんにはかなわないなぁ、と店を出て思った。

何を言っても、10年間付き合っているアルフィーさんが一番で、それを中心に自分の生活は成り立っていたのだ。
今更、捨てられない。

何か、ずいぶんと悩んでいた筈のものが急に吹っ切れた。

95年からは普通のペースでライヴに行き、未だに続いている。
96年秋に同じアル中の旦那(この人とはアルコンで知り合った訳ではなく、90年春、偶然同じ学校の同級生として出会った。学校生活の中でお互いコアなアル中と気付く。)と結婚してからはニューヨークにも行ってしまったし、拍車がかかった気もする。

しかし、「孤独の影」。

私はこういういきさつがあったので、この曲を聞く度に「救われたなぁ」と思うのだが、普通に聴くと歌詞にはあまり「救い」の要素は無い。多分、作詞・作曲者の高見沢さんも、この曲で救われた人がいるなんて思わないだろうなぁなんて考えると、なんだか面白い。
きっかけなんて多分こんな些細なものだ。そしてきっと、この曲を聞く度、初心に還れるんじゃないかと、実は思っている。