びくでん家主2号・アーの日記。
たいしたことを書くとは思われない。(なんだかなー。)
アルフィーファンサイトなのにTHE ALFEEネタは少ないかも。(…。)

 

1998年07月29日(水)

名前のこと。

(この部分は2005.05.02.に書いています。)
以前のびくでんには「アーのTAWAGOTO」というページがあり、以下の文章は1998.7.29.に公開開始した物です。

何故か今でもたまにこのページへのアクセスがあり、エラーになっているのを先ほど、Inetdのエラーログで発見しましたので、ここにあげておくことにしました。

改行位置の調整をしたのみで、文章は一部を除き当時のままです。

しかし、うちのサイトが出来た最初期の文章です。
こういう形で再公開することになるとは思わなかったというのが正直な気持ちです。
---------------------------------------------------------

 

名前というのは不思議なもので、今までペンネーム含めて幾つもの名前と、幾つものあだ名というか呼び名があって使っていた。
幾つもの共通性のない名前を使っていながら、使っているうちに「それは自分のことだ」と認識できるようになってくる。

例えば、あるペンネームを使っていたことがある。
そのペンネームを知っている人からはその名前で呼ばれることになるのだが、最初は「変な名前」と思っていた張本人も呼ばれると「なぁに?」と振り向いてしまう。
今使っている「アー」というハンドルネームも、地元福岡の草の根ネットのオフラインミーティングに出はじめの頃は「アーさん」と呼ばれると凄く妙な気分だったのが、今でも使っているどころか、最近ではニフティのオフラインミーティングにハンドルネームも併記した名刺を持ち歩くまでになってしまった。
名前はどうやら呼ばれたり使ったりしているうちに意外にも慣れてしまうものらしい。

結婚して、名字が変わった。
旧姓がが福岡ではあまり無かったことも手伝ってか、友人達からは旧姓を呼び捨てにされたり、実は名前の方もやはり同様に珍しかった為か名前を呼び捨てにされることもよくあった。
まぁ、これは元から自分の名字だったり名前だったりするわけだから、私自身は別に妙な感覚に陥ったりすることはないのだが、こうやって呼ばれ続けていて、突然結婚して名字が変わると、それまで名字呼び捨てで私のことを呼んでいた友人達はかなり戸惑ったようだった。
結婚してしばらくは電話で悩む友人達が随分いた。いきなり今の姓を呼び捨てにするのもそれこそ妙な話だ。結局結婚して1年9ヶ月の今でも呼び名は旧姓のままだ。
また、私の方も友人宅にかけた電話などで今の姓を電話口の相手に言っても「え?どこの?」と言われることが多く、苦笑しつつも旧姓を言っている。

実は今の名字になかなか慣れることが出来なかった。
結婚してから2ヶ月、実家で生活しつつ旧姓のままで仕事をしていたし(その間、小倉と川崎で別居夫婦だった)、関東に出てきてから1年以上もは私は仕事とらしい仕事をしていなかったから、今の姓を呼ばれるのは、職安・区役所・銀行・郵便局・病院に行った時、あとは大家さんや近所の人ぐらいだった。おかげで今の姓を呼ばれても自分のことという実感がなかったのだ。

そんな私も今はすっかり自分の名字に慣れることができた。
3月末からバイトを始め、そこではやはり今の姓を呼ばれるのだ。
最初は慣れなかったが今では自覚が出来た。
4月に盲腸で入院したのもある意味、効果があったように思える。
電話も出来ない訳だから自分のことを旧姓で呼ぶ人がいないのだ。

やはり名前は呼ばれるということが大切なんだと思う。

入院と言えば。
ずっと微睡んでいるような入院生活で、実はとても遠くの方で旧姓で呼ぶ声が聞こえていた。点滴を打ちっ放しで、また腹筋も痛くて寝てばかりの生活だったので空耳だとか夢だとかそういうものだと思っていた。
が、空耳ではなかった。
その病棟に旧姓と同じ名字の看護助手の方がいたのだ。
自分の名字はこれではないという自覚も持ちつつも、やはり旧姓には反応するらしい。
それに気付いた時は何だかおかしかった。