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余談。

 あまり直接的にはアルフィーさんに関係のない話ですが、アルフィーさんものの資料を集める過程で知った情報などを細々と書いています。

古いCDの発売年を見分ける方法などなど。

 中古屋に行きますと、古いCDが沢山あります。
いつ頃発売されたものかなぁ?と思いつつ、ケースの裏を見ますが、書いてないことが意外と多いのです。
かわりに書いてあるのが、英語大文字と数字の組み合わされた【E・3・21】などの記号。
この記号やCDの歴史について書きます。

 CDは1982.04.にCBSソニー(現・Sony Music Entertainment)が生産開始、1982.10.01.にソフトが店頭発売されました。
(以下、敬称略です。)
初回は50タイトルが発売され、クラッシックが15タイトル、洋楽がCBSからは17タイトル(うちS&Gが2タイトルあった)、EPICからは5タイトル、
邦楽はCBSが10タイトル(ナイアガラ・トライアングル、キャンディーズ、山口百恵、松田聖子など)、EPICが3タイトル(シャネルズ、佐野元春、IPPU-DOの3タイトル)だったそうです。
当時の価格は、クラッシックが3800円、その他は3500円(当時は消費税などない)。
CDプレーヤーは16万円ぐらいだったそうです。

 ポニーキャニオン(当時はキャニオンレコード、以下キャニオン)でのCD1号(D35A0001)は岩崎良美の「Cecile」。
1982.10.21.に発売になったのですが、初回は7タイトルほどの発売で、これ以降、半年ごとに数枚ずつがリリースされていきました。
最初のCDリリースから1年経過した1983.10.21.に「ALFEE」(D35A0021)がCD化されました。
それまでリリースされたCDには中島みゆきさんや松山千春さんなど売れている方々が多い中、デビュー10年とはいえ「メリーアン」しかヒットしていないアルフィーさんでしたが、期待が大きかったから?とか勝手に想像しています。
それならば何故この1ヶ月少し前の1983.09.05.にLPが発売された、その「メリーアン」が入っている「ALFEE'S LAW」じゃないのか?なんてことも思いますが、単に、当時のCDは発売日にはリリースされなかったので、この時期のリリースは難しいということかもしれません。
ちなみにキャニオンさん、LDも1983年に発売開始。初回の日付とタイトルは不明。
アルフィーさんのLDは1984.07.21.発売の「OVER DRIVE 1983 ALFEE 8-24 BUDOKAN」が第1号。品番「G78M0010」。

 と、いうわけで、1982年に登場したCDは1983年には各社リリースするようになり、CDもぼちぼち増えてきた1984年リリースの分から、冒頭に書いた謎の記号が登場するわけです。

〜1983年 84年 85年 86年 87年 88年 89年 90年 91年〜
なし なし、またはN I H O R E C なし(年下2桁で表示)
注: 「なし」はCD自体にそういう表記が無かったということ。
こういう仕組みがいつから導入されたかは資料不足で分からず。1984.07.リリースの物にはもう付いている。
また、いつ表示が年下2桁になったのかも正式には不明。1990.08.リリースの物は「C」だが、1990.10.リリースの物は年表示になっていた。

 この表に照らし合わせると、冒頭の【E・3・21】は89年3月21日リリースということになります。
再販制度との兼ね合いで、生産年を分かるように(?)表示したのがこの記号の始まりだと聞いたことがあるのですが(違ってたらフォローしてください)、記号だと分かりづらいし、使えるアルファベット自体に限りがあるので90年から変更したようです。
ちなみに、この記号を考え出したのは確か日本レコード協会さんで、そのつづり(NIHON RECORD〜)から、こういう一見不規則なアルファベットのつき方になったという話だったと記憶しています。

 CDは1988年にはアナログ盤の発売枚数を抜いたそうで、徐々にアナログ盤はリリースされなくなっていきました。
アルフィーさんに至っても、シングルCDでは1990.01.31.発売の「Flower Revolution」、企画物のアルバムでは1990.03.21.の「THE ALFEE CLASSICS」、またオリジナルアルバムでは1990.10.17.の「ARCADIA」からはアナログ盤のリリースがなくなりました。
しばらくはカセットとCDの二重リリースが続きますが、93年からはカセットのリリースも基本的には終了します。

 現在ではCD自体もCCCDやレーベルゲートCDになってしまい、CD自体の売上枚数もかなり減ってしまっているようです。
一方、音盤の新メディア・SACDやDVD-Audioも現在では発売されています。
これらに今後アルフィーさんの旧譜もコンバートされていくのかなぁとか、そんなことも思う今日この頃です。


2004.01.21.追記。
アルフィーさんのCDは今後CCCDにはならないそうですね。
結局CCCDだったのは「Going My Way」と「タンポポの詩」だけ。

さらに2011.10.04.追記。
結局、「Going My Way」もあとでSHM-CDという高音質CDで再リリースされたので、結局CCCDのものはなくなりました。